カズオです👍
先日、Yahoo!ニュースを見ていて、思わずスマホを持つ手が震えました。
「SNS型投資詐欺、被害額600億円超」
警察庁の発表によると、2024年以降もAIや新NISAを悪用した詐欺被害が急増しているそうです。実はこれ、決して他人事ではありません。
私のところにも最近、「このAIアプリなら確実に稼げると言われたんですが…」という相談がチラホラ届くようになりました。その中で特に気になったのが、今回検証する「ALBA(アルバ)」という案件です。
「1日1分で毎日6万円」「負けという概念がない」
正直、私も最初は「そんな夢のような話があるなら苦労しないよな…」と疑いつつも、心のどこかで「もし本当なら凄いことだ」と期待してしまう自分もいました。人間って、どうしても楽な方に惹かれますからね。
でも、色々調べてみたんです。
結論から言うと、この案件にはかなり危険な落とし穴が潜んでいました。
もしあなたが今、参加を迷っているなら、大切なお金を失う前にこの記事を最後まで読んでみてください。
私の調査結果が、あなたの資産を守る参考になったら嬉しいです。
松木貴司のALBA(アルバ)とは?AI投資アプリの全貌

まずは、この「ALBA」が一体どんなオファーなのか、公開されている情報を整理してみましょう。

なんか凄そうなアプリだけど、具体的に何をして稼ぐの?



表向きは「AIを使った全自動投資」とされていますね。詳しく見ていきましょう。
「毎日6万円」という驚愕のキャッチコピー
ALBA(ALBA GENESIS)の宣伝ページには、目を疑うような文言が並んでいます。
- 完全自動・完全放置で毎日60,000円稼げる
- アプリの起動ボタンを1タップするだけ
- 最低2,000万円を目指せる
- 「負け」という概念が存在しない
投資の世界において「負けがない」と言い切るのは、プロから見ればあり得ない話です。どんなに優れたヘッジファンドでも、リスクゼロは存在しません。
それなのに「誰でも」「放置で」「確実に」という言葉を多用している時点で、法的な観点(誇大広告)からもかなり危うい案件だと言わざるを得ません。
開発者「松木貴司」という人物の謎
このアプリを開発したとされるのが、松木貴司(まつき たかし)氏です。
動画やプロフィールによると、彼は以下のような輝かしい経歴を持っているそうです。
松木貴司氏の自称プロフィール
・金融系AI開発の専門家
・世界が認める「金融とAIの融合」分野の第一人者
・海外大手ファンドで歴代最年少シニアアナリストに昇格
・累計1,500億円をAIのみで生み出した
これだけの経歴があれば、Google検索で名前を入れれば何かしらのインタビュー記事や登壇記録、あるいは金融業界のニュースが出てくるはずです。
しかし、私が徹底的にリサーチした結果、彼に関する客観的な情報は一切見つかりませんでした。
1,500億円も動かす人物が、ネット上に足跡一つ残していないなんてことがあるでしょうか?



恐らく、この経歴は今回の案件のために作られた「設定」である可能性が高いですね。演者が台本を読んでいるだけのパターンは、この業界ではよくある話です。
運営会社「有限会社Walk」を徹底調査してみた
次に、このサービスを提供している会社について調べてみました。ここがしっかりしていれば、まだ信用できる余地はあります。
特商法の表記に隠された違和感
特定商取引法に基づく表記を確認すると、以下のようになっていました。
| 販売会社 | 有限会社Walk |
| 運営責任者 | 今村雅士 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋兜町17-2 兜町第六葉山ビル4階 |
| 電話番号 | 03-6824-6944 |
| メール | click.leading@gmail.com |
一見すると普通の会社情報に見えますが、いくつか気になる点があります。
住所はバーチャルオフィス?現地の実態
所在地の「東京都中央区日本橋兜町17-2 兜町第六葉山ビル4階」を調べてみると、ここは「METSオフィス日本橋兜町」というバーチャルオフィスであることが判明しました。
バーチャルオフィス自体は違法ではありません。しかし、月額数百円から借りられる住所貸しサービスを使って、「毎日6万円稼げるシステム」を販売している企業のサポート体制はどうでしょうか?
もしトラブルが起きて返金を求めたくても、この住所に運営スタッフはいません。実態のないオフィスを拠点にしている点は、高額商材を扱う上で大きなリスク要因です。
連絡先がGmail…企業の信頼性はいかに
さらに気になったのはメールアドレスです。click.leading@gmail.com という、誰でも無料で取得できるフリーメールを使用しています。
AI開発に巨額を投じ、1,500億円の実績があるという設定のプロジェクトが、独自ドメインのメールアドレスすら持っていない。
これは、企業としての信頼性を著しく欠いていると言わざるを得ません。
【知的要素】なぜ私たちは「AIなら勝てる」と信じてしまうのか
ここで少し、視点を変えてみましょう。
なぜ、これほど怪しい点が多いにもかかわらず、多くの人が「もしかしたら…」と期待してしまうのでしょうか? ここには、人間の心理的なバイアスが深く関わっています。
権威バイアスの罠
社会心理学や行動経済学の分野では、「権威バイアス(Authority Bias)」という概念が知られています。
人は「専門家」や「最新技術(AI)」といった権威あるものに対して、無批判に信用してしまう傾向があります。今回のケースで言えば、「金融の第一人者」「最新AI」という言葉が思考停止を招いているのです。
「自分には理解できない高度な技術だからこそ、きっと凄い結果が出るに違いない」
こう思い込んでしまうのは、脳が複雑な判断を避けて楽をしようとする防衛本能のようなものです。
確証バイアスと「楽して稼ぎたい」心理
さらに、「確証バイアス」も働いています。
「今の生活を変えたい」「楽にお金が欲しい」という願望が強いと、無意識のうちに「このアプリが本物であってほしい」という情報を優先して集めてしまいます。
逆に、私のような検証記事の「怪しい」という警告は、「チャンスを逃すノイズ」として脳がシャットアウトしようとするのです。



詐欺師はこの心理を巧みに利用します。「信じる者だけが救われる」という空気感を作るのが彼らの手口なんですよね。
ALBAのビジネスモデル「アービトラージ」は本当に稼げるのか
話をALBAに戻しましょう。動画内での説明によると、投資手法は「仮想通貨アービトラージ(裁定取引)」だそうです。
アービトラージの仕組みと現実的なリスク
アービトラージとは、取引所Aで安く買って、取引所Bで高く売ることで、その価格差(サヤ)を利益にする手法です。
理論上は「安く買って高く売る」ことが確定してから取引するので、負けにくい手法ではあります。しかし、現実には以下のリスクがあります。
- 送金詰まりのリスク: 仮想通貨の送金には時間がかかります。送金している間に価格差が消滅することが多々あります。
- 手数料負け: 取引手数料や送金手数料が高く、薄利な利益が吹き飛ぶことがあります。
- 取引所リスク: 海外のマイナーな取引所を使う場合、出金拒否などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
「負けという概念がない」は投資においてあり得ない
ALBAは「負けという概念がない」と豪語していますが、上記のようなリスクがある以上、これは明らかな誇大広告です。
過去にも「ジュビリーエース」など、アービトラージを謳った巨額詐欺事件がありましたが、それらも全く同じように「AIが自動でサヤを取るから負けない」と宣伝していました。
過去の類似案件(SLASH)との共通点
調査を進めると、運営元の有限会社Walkは過去に「SLASH(スラッシュ)」という類似の案件を販売していたことが分かりました。
SLASHも「スマホを眺めるだけで収益」と謳っていましたが、ネット上の評判は惨憺たるものです。「稼げなかった」「連絡がつかなくなった」という声が多く、今回のALBAも単なる「焼き直し案件」である可能性が極めて高いです。
ネット上の口コミ・評判を総ざらい
実際にALBAを使って稼げている人はいるのでしょうか? SNSや知恵袋、掲示板などをくまなくリサーチしてみました。
稼げた人はいるのか?SNSをリサーチ
結論から言うと、「ALBAで実際に稼げた」というリアルな口コミは1件も見つかりませんでした。
もし本当に毎日6万円が手に入るなら、X(旧Twitter)などで歓喜の声が上がっていてもおかしくありません。「借金返せました!」「松木さんありがとう!」といった投稿があってもいいはずです。
しかし、見つかるのはアフィリエイターによる宣伝記事か、私のような検証ブロガーによる注意喚起だけ。



本当に稼げるなら、もっと話題になってるはずだよね…。
批判的な意見と検証サイトの評価
一方で、検証サイトや掲示板では以下のような厳しい意見が目立ちます。
- 「参加費98,000円を払ったが、アプリの画面上の数字が増えるだけで出金できない」
- 「松木貴司なんて人物は存在しない」
- 「特商法の住所がバーチャルオフィスなのは怪しすぎる」
火のない所に煙は立たぬ、と言いますが、これだけ悪評が多いのには相応の理由があるはずです。
結論:ALBAへの参加は推奨できません
ここまで調べてきた内容を総合すると、私としての結論は一つです。
ALBA(松木貴司)への参加は、極めてリスクが高く、推奨できません。
参加費98,000円を回収できる可能性は低い
ALBAを利用するには、最終的に98,000円(税込)の有料会員登録が必要です。「1日6万円稼げるなら安いもの」と思わせる価格設定ですが、これが罠です。
多くの詐欺まがいの案件では、10万円前後の価格設定が好まれます。これは「頑張れば出せる金額」であり、かつ「騙されたと気づいても弁護士を雇うには割に合わない金額(諦めがつく金額)」だからです。
詐欺罪の立証は難しいが、民事トラブルのリスク大
「詐欺だ!」と警察に駆け込んでも、立証するのは非常に困難です。彼らは「ツールは提供した」「稼げないのは相場のせい」と言い逃れする準備をしているからです。
また、相手がバーチャルオフィスやGmailを使っているため、連絡が途絶えれば返金を求める術もなくなります。
詐欺まがいの案件に騙されないためのチェックリスト
最後に、今後このような案件に出会ったときに、ご自身で判断するためのチェックリストを作成しました。
- 「誰でも」「確実に」「放置で」という言葉が使われていないか?
- 特商法の住所をGoogleマップで検索し、バーチャルオフィスやアパートの一室ではないか?
- 連絡先がフリーメール(Gmailなど)になっていないか?
- 開発者の名前を検索して、外部の実績記事が出てくるか?
- SNSで「実際に稼げた」という一般人の投稿があるか?(宣伝を除く)
このリストに1つでも当てはまる場合は、一旦立ち止まって冷静になりましょう。大切なお金を守れるのは、最終的にはあなた自身の判断力だけです。
まとめ
今回は、松木貴司氏の「ALBA」について検証しました。
正直なところ、私も「AIで楽に稼げたらいいな」という気持ちは痛いほど分かります。今の時代、将来への不安は尽きませんからね。
ですが、「本物の投資」は地味で、勉強が必要で、リスク管理が欠かせないものです。魔法のような近道はありません。
もしあなたが副業や投資で迷っているなら、甘い言葉に飛びつく前に、一度深呼吸して情報を精査してみてください。私のブログが、その一助になれば幸いです。
間違っているかもしれませんが、少なくとも私は、このALBAには1円も出しません。
それでは、また。










コメント