
カズオです👍
最近、SNSのタイムラインを眺めていると、やたらと「女性限定」「人生が変わるお金の学び」というキャッチコピーが目に飛び込んできます。特にピンクを基調とした洗練されたデザインの広告、あなたも見かけたことがありませんか?
その正体の多くは、SHE株式会社が運営するマネースクール「SHEmoney(シーマネー)」です。ただ、こうしたキラキラしたイメージの裏側で、私の元には「本当に稼げるようになるのか?」「30万円も払う価値があるのか?」「なんだか実態が見えなくて怪しい」といった相談がポツポツと届いています。
世の中には、中身が空っぽの投資案件や、高額なバックエンドへ誘導するためだけの無料セミナーが溢れています。だからこそ、こうした「一見まともそうに見えるスクール」に対しても、慎重になるのは当然の防衛本能と言えるでしょう。
今回は、SHEmoneyの正体について、特商法の確認から口コミの裏側、さらには「なぜ怪しいと感じてしまうのか」という心理的側面まで、私なりの視点で徹底的に深掘りしていきます。30万円という大金を投じる前に、まずはこの記事を読んで冷静な判断材料を揃えてみてください。

広告はすごく綺麗で惹かれるけど、やっぱり金額がネックだし、本当に怪しくないのか不安です……。



その感覚、正しいですよ。投資や副業の世界では「違和感」こそが最大のリスクヘッジになります。実態を一緒に見ていきましょう。
SHEmoney(シーマネー)のサービス概要と運営の実態
まずは、SHEmoneyがどのようなサービスなのか、客観的なデータから整理していきましょう。検証の基本は、まず「相手を知ること」からです。
SHEmoneyは、ミレニアル世代の女性をターゲットにした「お金のトレーニングスクール」です。単なる投資のテクニックを教える場所ではなく、家計管理から資産運用、税金、さらにはライフプランニングまでを網羅的に学ぶ場とされています。
【公式サイト・関連URL】
・SHEmoney公式:https://money.shelikes.jp
・体験レッスン:https://money.shelikes.jp/trial_lessons
・運営会社:https://she-inc.co.jp
運営会社「SHE株式会社」の信頼性
運営元であるSHE株式会社は、累計受講者数数万人を誇るクリエイティブスクール「SHElikes(シーライクス)」を運営していることで知られています。いわゆる「キラキラ系キャリアスクール」の先駆け的な存在ですね。
特商法に基づく表記についても、公式サイトからリンクされている規約内に明記されています。本社所在地は東京都港区、代表者名も公開されており、連絡先が不明であったり、住所がバーチャルオフィスですらない実体のない会社とは一線を画しています。この点において、「お金を払った瞬間に連絡が取れなくなる」といった典型的な投資詐欺の類ではないことは断言できます。
学習コンテンツとサポート体制
SHEmoneyの最大の特徴は、以下の3つの柱で構成されている点です。
- 全15コース、55レッスンにおよぶオンライン動画教材
- プロの講師やコーチによるコーチング・カウンセリング
- 受講生同士が交流できるコミュニティ機能
ここで一つ、経済学的な視点を入れてみましょう。こうしたスクールビジネスにおいて重要なのは「情報非対称性(Information Asymmetry)」の解消です。
お金の知識は、持っている人と持っていない人の差が激しい分野です。SHEmoneyは、この「情報の格差」を埋めるための教育サービスとして機能しています。しかし、問題はその「対価」が見合っているかどうか、という点に集約されます。
気になる料金体系と「30万円」の壁
さて、多くの人が「怪しい」と感じる最大の要因、それは「価格」ではないでしょうか。
SHEmoneyの受講費用は、入会金と月額料金を合わせると、1年間で約30万円前後に達すると言われています。この「30万円」という数字、あなたはどう感じますか?
貯金残高、300,000円。
これを投資に回せば、年利5%で運用したとしても年間15,000円の利益です。一方で、この30万円を「学び」に投じるのであれば、それ以上のリターン(家計改善や投資収益の向上)が得られなければ、投資としては失敗ということになります。
注意点として、分割払いを選択した場合、利息や事務手数料が発生し、総支払額がさらに膨らむ可能性があります。特商法のPDFや個別規約には、決済日や解約条件が細かく記されていますが、これを見落として「思っていたより高い」と後悔する受講生も少なくありません。
SHEmoneyの口コミ・評判を徹底整理
ネット上に溢れる口コミを、中立的な立場から整理しました。ここには、広告では決して語られない「本音」が隠されています。
ポジティブな評価:マインドの変化と学習体験
- 「なんとなく感じていた将来の不安が、具体的なライフプランを作ることで解消された」
- 「コーチングを受けることで、自分が何にお金を使いたいのか、価値観が整理できた」
- 「動画が短くまとまっていて、仕事終わりや家事の合間でも学習を続けやすい」
良い口コミの多くは、単なる「知識の習得」以上に、心理的な変化(自己効力感の向上)を挙げているのが特徴です。心理学において「自己効力感(Self-Efficacy)」とは、自分が何らかの課題を遂行できるという確信のこと。お金の不安で身動きが取れなかった人が、「これならできる」と思えるようになるプロセスに価値を感じているようです。
ネガティブな評価:費用対効果と実績の不透明さ
一方で、厳しい意見も散見されます。
- 「内容は本屋で売っているマネー本やYouTubeで得られる知識と大差ないと感じた」
- 「結局、自分がいくら稼げるようになったのか、資産が増えたのかという具体的な数字の実績が乏しい」
- 「体験レッスンでの即決を迫るような勧誘が、少し強引に感じて怖かった」
特に「実績の証拠」については、検証系サイトでもよく指摘されるポイントです。広告では「資産が増えた!」という体験談が踊りますが、それがスクールのおかげなのか、単なる相場環境の良さによるものなのかを判別する客観的なデータ(受講生の平均資産増加額など)は公開されていません。
「怪しい」と言われる理由の深層心理
なぜ、SHEmoneyのようなしっかりした運営母体があるサービスでも「怪しい」という声が消えないのでしょうか。私は、以下の3つのポイントが原因だと分析しています。
1. キラキラ感と「お金」という生々しいテーマのギャップ
SHEmoneyの広告デザインは、非常におしゃれで洗練されています。しかし、そこで扱われるテーマは「投資」「税金」「家計」という、泥臭くて生々しいものです。この「キラキラした外装」と「シビアな中身」のギャップが、逆に「何か裏があるのではないか」という警戒心を抱かせてしまうのです。
2. 「即決割引」というマーケティング手法
無料体験レッスンの当日に申し込むと入会金が割引になる、といった手法は、スクール業界では一般的です。しかし、高額な契約をその場で迫られる体験は、消費者にとって強いストレスになります。これが「強引な勧誘=怪しい」というイメージに直結している可能性は高いでしょう。
3. 行動経済学で見る「サンクコスト」の罠
ここで行動経済学の「サンクコスト(埋没費用)効果」について触れておきましょう。人は一度大きな金額を支払ってしまうと、「元を取らなければならない」という心理から、そのサービスが自分に合っていなくても正当化しようとする傾向があります。
「30万円も払ったのだから、良いサービスに違いない」と思い込もうとする心理。逆に、期待外れだった時の反動としての「騙された」という強い怒り。こうした極端な感情が、ネット上の極端な口コミを生んでいる一因かもしれません。



なるほど……。良い口コミも悪い口コミも、それぞれの心理的な背景があるんですね。結局、詐欺ではないけれど、慎重に考える必要がありそうです。



その通りです。法律違反をしているわけではないけれど、「あなたにとって30万円の価値があるか」は全く別の話なんです。
SHEmoneyへの申込前チェックリスト
もし、あなたが今SHEmoneyへの入会を検討しているのなら、以下の項目を自分自身に問いかけてみてください。一つでも「うーん」と詰まるなら、一旦立ち止まることをおすすめします。
- 目的は明確か?:単に「お金に詳しくなりたい」ではなく、「1年後に資産を〇〇円増やすための具体的な手法を学びたい」といった明確なゴールがあるか。
- 代替手段を検討したか?:FP(ファイナンシャルプランナー)の個別相談や、数千円の書籍、YouTubeの優良チャンネル等で学べる内容ではないか。
- 学習時間は確保できるか?:動画を見るだけでなく、ワークやコーチングに充てる時間を週に数時間は確保できるか。
- 特商法や規約を読んだか?:中途解約時の返金規定や、事務手数料の有無、分割払いの総額を把握しているか。
- 「コミュニティ」に価値を感じるか?:独学が苦手で、仲間やコーチの励ましがなければ継続できないタイプか。
結論:SHEmoneyは「怪しい詐欺」なのか?
私の結論を申し上げます。
SHEmoneyは、決して法に触れるような詐欺サービスではありません。運営会社の実体もしっかりしており、提供されるカリキュラムも体系化されています。特に、「お金に対するマインドセットを変えたい」「仲間と一緒に楽しく学びたい」という女性にとっては、一定の価値がある場所でしょう。
しかし、一方で「効率よく投資で稼ぎたい」「安く知識を身につけたい」という人にとっては、非常にコスパの悪いサービスになる可能性が高いです。
月収20万円、貯金50万円。
もしあなたがこの状況にいるとしたら、そのうちの30万円をスクールに投じるのは、あまりにもリスクが高すぎます。まずは数冊の本を読み、少額から新NISAなどで実践を始める方が、よほど現実的な「お金の学び」になるはずです。
まとめ
SHEmoneyに限らず、高額な自己投資スクール全般に言えることですが、「これを買えば人生が変わる」という魔法の杖は存在しません。スクールはあくまで「環境」を提供するだけであり、最終的に行動し、結果を出すのはあなた自身だからです。
私も、過去に高額な教材を買って後悔した経験があります。その時に学んだのは、「他人の作ったレールに乗る前に、自分の足で一歩踏み出してみる」ことの大切さでした。
キラキラした広告のメッセージに心を動かされるのは分かります。でも、その30万円があれば、どれだけの経験ができるか、どれだけの株が買えるか、一度冷静に計算してみてください。
この記事が、あなたの賢明な判断の一助になれば幸いです。
カズオでした👍











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